勉強

生物選択の医師が物理のエッセンスを0から始めて共通テストを解いた結果

生物・化学選択で医学部合格した医師が、物理のエッセンスを知識0からやってみて、今年の共通テストを解いてみました。

目次

背景

私は高校生の頃数学が本当に苦手でした。数式の意味が全く理解できなかったのと、生物が好きだったため選択科目は迷わず生物を選択しました。しかし、浪人して数学について腰を据えて考えるようになると数学の成績はメキメキと伸び、楽しくなってきました。そうなると点数が取りやすいと言われる物理に憧れるようになります。流石に浪人中にある程度仕上げた生物から物理に変更することはしませんでした。
しかしながら、物理選択の方が医学部受験に関しては間違いなく有利に働くため、勉強してみることにしました。
私は『入門書は薄ければ薄いほど良い』という信念があったので、物理のエッセンス

を選択しました。力学の部分を試し読みしてみるとスムーズに理解できたため、迷わず購入しました。背景知識は何もありません。高1の授業で少し触れたくらいです。

物理のエッセンスの問題数

– 力学:114問
– 波動:70問
– 熱:33問
– 電磁気:95問
– 原子:40問
合計 352問

物理の外観を把握するために、例題を全て解き、星2つの問題は省きました。

実際に解いてみたら・・・

力学は楽しく進められました。身近な現象が多いため理解しやすく、エッセンスを読んで問題をスムーズに解いていけました。1日平均30分くらいかけて、大体3ヶ月で力学は終わらせました。

しかし、波動を読んでいると理解できず問題が解けないという現象が続きました。元々物理のエッセンスは教科書レベルの理解がある前提で作られている様です。(買ってから知りました。)エッセンスだけ読んでいても意味がないと感じたため、物理初学者にも理解しやすいと話題の宇宙一わかりやすい高校物理を2冊購入しました。

この教科書は非常に分かりやすく、物理の現象がすんなり理解できました。


宇宙一を読む⇨エッセンスを読む⇨エッセンスの問題を解くという順で進めていきました。
エッセンスの順番通りに力学⇨波動⇨電磁気⇨熱⇨原子の順終わらせました。

受験生の頃と同じように、解けなかった問題はチェックし、翌日必ず復習するようにしました。解けなければ正の字が増えていき、全ての問題が解けるまで繰り返しました。問題によっては4回も繰り返した問題もあります。
熱と原子は化学や医学の知識があるためかなりサクサク進みましたが、電磁気は時間がかかりました。平均すると1問30分くらいかかったと思います。0から物理のエッセンスを解くのに必要な時間は合計およそ200時間でした。購入したのは2020年5月です。医師の仕事、専門の勉強、論文の隙間に少しづつ進めた結果、購入から2年近くかかってしまいました

共通テスト解いてみた

例題、問題に一通りチェックがついたため、2022年の共通テスト物理を解いてみました。

結果は90点でした。
間違えた問題は2問で、12番の運動量保存の理解が足りなかったのと、19番で磁場を強める方法が分からなかったものです。
3番の問題は波動の46番と同じでした(典型問題?)。
今年は易化したとのことですが、確かに基礎的な問題や少し考えれば知識がなくても解ける問題も多かったように思います。

物理を勉強してみて

物理を0から始めた感想としては、初めから物理選択にしておけばよかったと若干後悔しています。物理は数学と同じく理解するだけである程度の難易度までは安定して得点できると感じました。何より楽しく学ぶことができました。医学部志望の方は是非物理を選択することをお勧めします。

王道ルートだと次は良問の風でしょうか。引き続き少しづつ問題を通して物理への理解を深めたいと思います。最終的には新物理入門まで解けるようになりたいです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です